· 

秋葉街道 坂下宿

 坂下集落は、秋葉山の麓にあって、秋葉山の表参 道の入口にあたる。沢沿いに急峻な坂に沿って茶屋 や旅籠が立ち並び、往時は坂下宿として多くの旅人を迎えていた。現在も茶屋や旅籠の面影を残す趣のある建物が多数残されている。そのほかにも、 集落内には古い常夜灯などが残り、風情が感じられる。常夜灯は、現在は、電球を灯すものが新たに設置され、暗くなると明か りが灯り、坂下集落全体が暖かな光に包まれ、幻想的で神秘的な雰囲気が漂う。 坂下宿の入口にかかる橋は「九里橋 」と呼ばれ、秋葉山への表参道の起点となっている。九里橋という橋の名前は、東海道の 掛川宿及び浜松宿からの距離が9里 (九里)にあたることから名付 けられたと言われている。かつては、この橋の袂に茶屋や旅籠が軒を連ねていたという。表参道沿いには、「町石」が坂下集落入 口の九里橋から秋葉山頂に至る参道の1町 ごとに建てられ、そのうち数基が残っており、登 山の目印となっている。浜松市ホームページより抜粋