はじめて使うベッドカバーものがたり
1ルームだから
いつもベッドと隣り合わせに生活だ。
すこし奮発したカバーを掛けて
これはこれで気に入っている
だけど---。
友達もみんなベッドと一緒の生活。<
この間ベッドカバーのことを耳にした。
ベッドに掛けただけでベッドルームがインテリ空間になるそうだ。
本当かな?
チョットいいかも。
デザインも選べるみたい。
さんざん悩んで最後はデザインで決めた。
ベッドカバーを掛けてみる。
柄が目に飛び込んでくる。
スペイン製なのになぜか懐かしい。注1
180cm×270cmのサイズに驚かされる。
生地幅280cmで作っていると聞いたが
オーバーだけれど電信柱くらいのサイズだ。
聞くところによると日本ではこんな大きなサイズの生地の加工は
難しいそうだ。注2
思った以上に軽い。注3
投網を投げるように広げることができる。
足元がラウンドしているので
角のおさまりもいい。
ベッドの上に掛けただけなのに
今までのイメージと全く違う。
今まで朝起きたらふとんを整えていたところに
ベッドカバーを掛けただけなのに-----。
これなら友達が来ても
寝具が目に飛び込むこともなく---。
襟元を折り返してみたら
裏のデザインの表情がまったく違ってオシャレ 注5
たたんでスローのようにも使えるし
裏側も使えるから2枚分と同じ
アメリカにホームステイしたときに
ベッドカバーは寝るときには外して
起きたら掛けると聞いたのだけれど
名前もベッドスプレッドと呼ぶそうだ
日本では掛けたまま使う人がいるそうだ
ためしに掛けたまま使ってみたら
軽くてなんの違和感もない。
寒いときはふとんの空気が逃げないので暖かそうだ
軽くてかさ張らないから、洗うのも簡単で
乾くのも早い
これなら何度でも洗える。
服を着たまま
ベッドカバーの上に乗って
少し乱暴に扱っても大丈夫。
この間彼女がきたときには
ソファーカバーに使って
「オシャレ!!」て言われた。
ここのところ起きたら
ベッドカバーを放り投げてあるけど
けっこうさまになっている
これもありかな
今度は外にも出て見よう
友達はほとんど知らないから
自慢しよ。
注1:デザインは絹織物がシルクロードからペルシャ経由でローマに伝わりました。
そのためトルコやスペインでは東洋的なデザインが有ります。
注2:280cm巾の生地を加工するに織機をはじめとして仕上げの工程までの様々な機械が必要です。
縫製も最大280cmを一度に縫わなければなりません。
もともと大きな生地の加工の少ない日本では極めて難しいです。
280cmの生地の加工が難しい日本では最大160cm巾の生地を継ぎ合せて大きなサイズの生地を作ります。
注3:280cmの巾の生地をジャガード織で織り上げます。
そのため生地は重たくなりやすいです。またキルティングを加えたり、
詰めものを加えたりするとさらに重たくなります。
海外ではそのようなベッドカバーが多く見られます。
注4:ベッドの羽毛ふとんを掛けると10cmほどベッドカバーの長さが余分に必要です。
肌ふとんの場合は3cmほど
注5:ジャガード織は糸を織りこむことで柄を出します。
そのため裏側にも柄が浮き出ます。リバーシブル使用の製品はその裏柄が使用できるように織り上げたものです。
糸で織り上げることでプリントと違う奥行きが出るだけでなく、
鮮やかには発色します。
さらに二枚の生地のようなふくれ織や刺繍したような特殊な加工ができます。